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世界知的財産権日前後のIP動き

DATE：2024-05-11

要約

４月２６日は、世界知的財産権日である。中国政府は、毎年の４月２０日から４月２６日までの期間を「中国知的財産権宣伝ウィー

ク」と決め、様々な活動や報告を行い、中国の知的財産権制度の発展状況を説明し、社会全体の知的財産権に対する意識を高めてい

る。今月は、今年の「中国知的財産権宣伝ウィーク」に行われた活動及びその状況について簡単に説明する。

最高人民法院

４月２２日

１、「中国法院知的財産権司法保護状況（２０２３年）」を公布した。（リンク１を参照）

該当文書では、２０２３年全国法院知的財産権案件の重点データが付記されている。

２、２０２３年中国法院の十大知的財産権案件と５０件の典型知的財産権案例を公布した（リンク２を参照）。知的財産権の十大案件には、１件の専利案件、１件の技術秘密紛争案件、２件の商標案件、４件の不正競争・独占紛争、１件の植物新品種権紛争案件、１件の著作権案件が含まれている。５０件の典型案例には、６件の専利案件が含まれている。

国家知識産権局

４月２６日

１、２０２３年の知的財産権行政保護典型案例を公布した（リンク３を参照）。

２０２３年の知的財産権行政保護典型案例は、総計３０件である。その中には、１０件の専利行政保護案例が含まれている。案例には、特許、実用新案、意匠という３種類の専利を含み、専利侵害紛争行政決裁、行政調停などの案件が含まれ、医薬品、食品、エコ、印刷、デザインなどの分野に関する。商標行政保護案例は１０件がある。地理的表示、特殊標識、公式標識の保護案例が１０件がある。

２、２０２３年の専利復審無効十大案件を公布した（リンク３を参照）。その中、７件の特許無効案件、１件の実用新案無効案件、１件の意匠無効案件、１件の特許復審案件が含まれている。

３、２０２３年度商標異議、審査典型案例を公布した（リンク３を参照）。

税関

４月２５日

１、「２０２３年中国税関知的財産権保護状況」及び典型案例を公布した（リンク４を参照）。

最高人民検察院

４月２５日

１、「知的財産権検察作業白書（２０２１-２０２３年）」を公布した（リンク５を参照）。

２、検察機関知的財産権保護典型案例を公布した（リンク６を参照）。当該案例には、総計９件があり、３件の商標権侵害刑事案件、２件の営業秘密侵害刑事案件、２件の著作権侵害刑事案件、１件の不当競争民事紛争控訴案件、１件の知的財産権保護行政公益訴訟案件が含まれている。

北京市高級人民法院

４月２５日

１、２０２３年度知的財産権司法保護状況及び知的財産権侵害案件に懲罰的賠償を適用した典型案例を公布した（リンク７を参照）。

２、２０２３年度知的財産権司法保護十大案例及び商標授権確権司法保護十大案例を公布した（リンク８を参照）。

北京知的財産法院

４月２５日

１、データ関連産業の競争司法保護白書を公布した（リンク９を参照）。

各地の法院

「中国知的財産権宣伝ウィーク」では、地方の各部門でも様々な活動が行われた。例えば、

上海市高級人民法院は、「２０２３年上海法院の知的財産権司法保護状況」、「上海知的財産法院の知的財産権司法保護状況（２０２３年）」、「２０２３年上海法院の知的財産権司法保護十大案件」、「２０２３年上海法院の知的財産権保護強化典型案件」を公布した。

広州市知的財産権法院は、２０２３年知的財産権司法保護状況白書及び十大典型案例を公布した（リンク１１及びリンク１２を参照）。

海南高等法院は、２０２３年度の知的財産権司法保護十大典型案例を公布した（リンク１３を参照）。

これらの活動では、中国の関連部門が知的財産権の保護を強化し続く意志が表され、参考になる案例や情報も開示されている。